楠原ウィメンズクリニック
不妊に悩むすべての方の妊娠成功を目指して
1996年、銀座にて不妊専門のクリニックを開院以来、現在に至るまでおよそ6万人のお悩みに寄り添ってまいりました。
患者様にとって最良の環境と、一人ひとりに適した治療方法を探り、提供いたします。
治療方針
長年の不妊治療とホルモン研究の経験を活かし、不妊に悩む患者様のお力になりたいと考えています。
楠原ウィメンズクリニック 院長
群馬大学 医学部卒業
東京慈恵会医科大学附属病院 産婦人科入局
1996年 楠原レディースクリニック開設
2014年 移転、楠原ウィメンズクリニックとしてリニューアル
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
- 一人ひとりに寄り添う治療を、患者様と共に。それぞれの方に適した、負担のかからない方法で解決を図ることを目指しております。
- 初診は予約可能、2回目以降は予約制ではありません。ご自身のご都合のよい診療時間内にご来院ください。
- 不妊治療に関するセミナーを定期開催しています。現在は動画で用意していますので、日時を問わず遠隔からいつでも閲覧いただけます。
楠原ウィメンズクリニックの特徴
数十年のキャリアが導く
体外受精をはじめ不妊専門のクリニックとして1996年に開設以来、3,000件以上の生殖医療を実施。院長のキャリアは40年以上、6万人を超える不妊のお悩みに寄り添って参りました。また培養室では培養士として25年超の実績を誇る室長のもと、日々の研鑽を怠らず真摯に取り組んでいます。
災害時対策も万全
培養室には非常用バッテリー電源を常備。万が一の災害による停電が起きた場合は自動的に切り替わり、インキュベーター(胚を培養している装置)などへの影響をおさえます。またインキュベーターや凍結胚・凍結精子の保存タンク等は、地震による転倒防止対策も行っております。
働く方が通院しやすい環境
当クリニックは東京メトロ各線「銀座」駅から徒歩すぐの好立地。窓の外に広がる街並みを楽しみながらお待ちいただけます。またお仕事の合間にも通院ができるよう、午前は13時まで、午後は18時30分まで診療を行っているほか、待合室にはデスクやWi-Fi環境も整えております。
- 採卵・媒精
- 卵巣内の卵子を吸い取る方法を採卵(Oocyte Pick Up)と呼びます。細い針を固定した超音波プローブ(経腟エコープローブ)を膣内に入れ、卵巣の中の卵胞を穿刺します。卵胞液を吸引すると卵胞の壁に付いていた卵子が一緒に取れるため、この卵子を手早く取り出し培養液の中に移します。採卵日はおおむね月経開始の2週間前後になる事が多いです。培養器での培養から数時間後、卵子の入ったシャーレにご主人の精子を5~10万個加え、受精を促します。これを媒精と呼びます。
- 顕微授精(ICSI)
- 体外受精とは卵子が入った培養液の中に精子を滴下し、精子が自力で卵子に入り込み受精を促す方法です。一方、精子が少ないか運動率が悪いために強制的に精子を1個卵子の中に直接注入する方法のことを卵細胞質内精子注入法(ICSI、いわゆる顕微授精)といいます。
- 胚の培養
- 順調に受精した卵子(胚)は標準的には媒精後12~20時間後に前核期、2日目には4細胞、3日目には8細胞、4日目には柔実胚、5日目には胚盤胞に発育します。一般的には3日目の胚、あるいは5日目の胚盤胞を凍結し、胚移植に備えます。通常3日目には胚は6~9細胞に分裂しますが、その数(割球)が多いほうが良好胚、大きさが均一なものほど良好胚とされます。
- 卵子凍結
- 採取した卵子が成熟卵である事を確認したのち、凍結して液体窒素タンクに保管します。−196℃という極度の低温である液体窒素中に保管することにより、細胞の機能を損なうことなく長期間にわたり保存することが可能です。当クリニックでは超急速ガラス化保存法(Vitrification法)を実施しております。卵子1個あたりの妊娠率は4-11%程度、年齢とともに低下するため、卵子凍結保存の個数は10個を目標とすることをおすすめしています。融解後パートナーの精子と媒精(必ず顕微授精)を行い受精させます。受精卵が得られれば、体外での培養の後に子宮へ移植します。
- 凍結胚移植
- 凍結胚・卵子の融解は超急速加温法を用います。凍結および融解の際にダメージを受ける可能性があることから、融解した胚・卵子がすべて良い状態で成長が進むとは限りません。融解後しばらく培養し、最終的な状態を確認したうえで移植可否を判断します。
- 精索静脈瘤検査
- 男性不妊かどうかの検査として、陰のうの表面に血管(静脈)が浮き出ていないか、立位で腹圧をかけて(Valsalva体位)判定します。しかし精索静脈瘤は一般男性の約20%に発生するほか、精索静脈瘤があっても精液所見が悪くない方も少なくありません。そのため手術は慎重に考える必要があります。
費用
- 採卵
- 【保険自己負担額】1個¥16,800/2個〜5個¥20,400/6個〜9個¥31,200/10個以上¥31,200
【自費診療】1個 ¥88,000/2個以上 1個につき¥11,000 加算/10個以上 ¥187,000 - 体外受精管理料
- 【保険自己負担額】¥12,600
- Split法 (+顕微授精管理料)
- 【保険自己負担額】¥6,300
- 顕微授精管理料
- 【保険自己負担額】1個¥14,400/2~5個¥26,700/6~9個¥36,300/10個以上¥44,700
【自費診療】1~5個¥66,000/6~10個¥88,000/11個以上¥110,000 - 卵子活性化処理
- 【保険自己負担額】¥3,000
- 受精卵・胚培養管理料(初期胚)
- 【保険自己負担額】1個¥13,500/2~5個¥18,000/6~9個¥25,200/10個以上¥31,500
- 受精卵・胚培養管理料(胚盤胞加算)
- 【保険自己負担額】1個¥4,500/2~5個¥6,000/6~9個¥7,500/10個以上¥9,000
- 媒精・培養
- 【自費診療】個数にかかわらず¥88,000
- 胚盤胞加算
- 【自費診療】個数にかかわらず¥33,000
- 胚凍結保存管理料(導入時)
- 【保険自己負担額】1個¥15,000/2~5個¥21,000/6~9個¥30,600/10個以上¥39,000
【自費診療】1個¥33,000/2~4個¥77,000/5個以上¥88,000~(1個につき¥11,000加算) - 胚凍結保存維持管理料
- 【保険自己負担額】¥10,500
【自費診療】¥44,000 - 新鮮胚移植
- 【保険自己負担額】¥22,500
【自費診療】¥77,000 - 凍結融解胚移植
- 【保険自己負担額】¥36,000
【自費診療】¥99,000 - アシステッド・ハッチング
- 【保険自己負担額】¥3,000
【自費診療】¥33,000 - 高濃度ヒアルロン酸含有培養液
- 【保険自己負担額】¥3,000
【自費診療】¥11,000 - 抗ミュラー管ホルモン
- 【保険自己負担額】¥1,800
【自費診療】¥6,600
不妊治療費用について
2022年4月より不妊治療に対し保険が適用(年齢、治療内容により一部、保険適用外医療あり)となりました。
対象となる治療は、人工授精、採卵、体外受精、顕微授精、胚培養、胚移植、胚凍結保存となります。
* 当院では、適応となる患者様には「保険診療」を優先し治療を行ってまいります。
* 保険と自費の混合診療は認められていないため、治療内容がこれまでとは異なる場合もあります。
* 適応対象外の方にもこれまで通り、治療を行っていただけます。その場合は自費診療となります。
※参考:不妊治療の保険適用(厚生労働省)
※下記料金に初診料、再診料が別途かかります。
※検査には採取料、判断料が別途かかります。
※保険適用の料金は3割負担の場合の金額です。
培養部より
卵子を見守る立場からの報告を日課に
しかし当クリニックでは毎日、その日に行われる採卵や人工授精の精子と卵子の状態、現在育てている卵子の状態などを培養士からドクターへ報告します。ドクターと培養士が情報を共有し、別の立場から話し合うことにより、さらなる良い医療が提供できると考えています。
技術・意識向上を目指す院内勉強会
たとえばヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)にて制定された培養室のレベルを評価する指標である「体外受精での正常受精率は75%以上を目指す」「正常受精卵を5日目まで培養後の胚盤胞への発生率は60%以上」などを、当クリニックの成績で検証。目標や課題を明確にすることで、培養室の層を厚くしていけるよう努力を重ねてまいります。
研究成果・実績
当クリニックで実施したART(体外受精・顕微受精後の凍結融解胚移植)の2020年の治療成績を示します。30歳代までの症例は、初期胚移植での妊娠率が37.5%、胚盤胞移植では39.2%。流産率はそれぞれ14.8%および14.1%でした。
一方で40歳以上の症例では、初期胚移植での妊娠率が19.8%、胚盤胞移植では26.2%とやや低下します。高齢になると一般的に流産率が30%以上へと上昇しますが、これはおもに胚の染色体異常の発生頻度の上昇によるものとされています。
*2020年1月末の時点の数値。後期流産などで数値が変動する可能性あり。
セミナー動画
ダイレクトQ&A
公開準備中
楠原ウィメンズクリニック
診療時間- 月
- 9:00〜13:00/15:00〜18:30
- 火
- 9:00〜13:00/15:00〜18:30
- 水
- 9:00〜13:00/15:00〜18:30
- 木
- 9:00〜13:00
- 金
- 9:00〜13:00/15:00〜18:30
- 土
- 9:00〜13:00
- アクセス
- 東京メトロ「銀座」駅A1出口よりすぐ 銀座四丁目交差点近く
- 住所
- 東京都中央区銀座5-6-2 銀座七宝ビル6F
- TEL
- 03-6274-6433
- 不妊検査
- 内分泌検査(ホルモン検査)、子宮鏡検査、子宮卵管造影、精液検査、フーナーテスト(子宮頸管因子検査)
- 採卵前後処置
- 子宮鏡手術(TCR)
- 採卵/受精
- 体外受精 胚移植(IVF-ET)、顕微授精(ICSI)、卵子凍結保存
- 着床不全検査
- 子宮内膜着床能検査(ERA)、子宮内膜マイクロバイオーム検査(EMMA)、感染性慢性子宮内膜炎検査(ALICE)
- 着床前診断・処置
- 染色体検査(PGT-A)、PGT-M(PGD)、PGT-SR、卵子活性化処理法
- 培養/移植
- 新鮮胚移植、受精卵(余剰胚)凍結保存、融解胚移植、胚盤胞移植
- 設備/体制
- 培養士4名、特定不妊治療費助成事業 指定医療機関